チェックインは各部屋で 旅館やホテルが感染防止対策学ぶ 福島

チェックインは各部屋で 旅館やホテルが感染防止対策学ぶ 福島
福島県内の旅館やホテルの事業者が、新型コロナウイルスへの感染防止対策を学ぶセミナーが25日福島市で開かれました。
このセミナーは、新型コロナウイルスによる移動の自粛が緩和され宿泊者数の回復が見込まれる中、県が企画し、県内の旅館やホテルの関係者およそ30人が参加しました。

栃木県の那須高原で旅館を経営する片岡孝夫さんが講師を務め、新型コロナウイルスの感染拡大のあと、みずからが行っている感染対策の取り組みを紹介しました。

フロント前での密集や密接を避けるため、ふだんはロビーで行うチェックインの手続きを各自の部屋の中で行うほか、食事の際は旅館のスタッフができるだけ客と接触しないよう複数の料理をまとめて提供していることを動画を使って説明しました。

片岡さんは、こうした取り組みをホームページやSNSで広く発信することが、客の安心感につながり、宿選びの参考情報になると話し、参加した人たちは真剣に聞き入っていました。

セミナーを主催した福島県観光交流課の友敏光課長は「福島に安心して来ていただけるよう受け入れ先とも協力して対策をとっていきたい」と話していました。