マスク輸入額 5月は去年比12倍 コロナ感染拡大で需要高まる

マスク輸入額 5月は去年比12倍 コロナ感染拡大で需要高まる
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、需要が高まっている不織布のマスクとガーゼマスクの先月の輸入額がいずれも去年の同じ月と比べておよそ12倍に急増したことが分かりました。
財務省が発表した先月の貿易統計の最新状況によりますと、日本が海外から輸入した繊維製品のうち、不織布のマスクを含む分類は輸入額が1394億円で、去年の同じ月と比べて12.6倍の急増となりました。

国や地域別では、中国からの輸入が1354億円となり、全体の97%を占めました。

また、ガーゼマスクなどの綿製マスクを含む分類も輸入額が92億円で、去年の同じ月と比べて12.3倍の増加となりました。

不織布マスクとガーゼマスクを含む分類の輸入額を単純に合計すると1487億円となり、前の月と比べても27.9%増えていて、感染拡大による需要の高まりで輸入の大幅な増加が続いていることがうかがえます。

このほか、パソコンなどの電算機類の先月の輸入額は2175億円で、去年の同じ月より17.4%増えました。

新型コロナウイルスの感染対策としてテレワークが進められていることで、企業などからの需要が伸びたとみられます。