米 テキサス州 感染者急増で経済活動再開一時停止 新型コロナ

米 テキサス州 感染者急増で経済活動再開一時停止 新型コロナ
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アメリカでは、南部や西部の州を中心に感染者が急増していて、1日当たりの新たな感染者が3万人を超える状態が続いています。こうした中、テキサス州は、経済活動再開の一時停止を発表するなど、経済活動の再開を積極的に進めてきた州は見直しを迫られています。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカでは、1日当たりの新たな感染者が3万人を超える状態が続いていて、ことし4月と同じ水準に達しています。

中でも、南部や西部で感染者が急増していて、24日に報告された感染者の数は、南部テキサス州で5551人、フロリダ州で5508人、西部カリフォルニア州で7149人、などとなっています。

このうちテキサス州ヒューストンでは、入院患者の数が先月31日から、およそ3倍に増加し、地元のメディアはICUの利用率が100%に達したと伝えているほか、小児科専門の医療機関が大人の入院患者を受け入れてベッドの空きを作るなど、増え続ける患者の対応に追われています。

経済活動の再開を積極的に進めてきたテキサス州のアボット知事は25日、感染者の急増を受けて再開を一時停止すると発表し、住民にマスクの着用や手洗いなどの感染対策を続けるよう呼びかけました。

感染者が急増している州は、早い時期に経済活動を再開したところが多く、感染の拡大が全米に広がる懸念が強まる中、専門家からは再開計画を見直すよう求める声が上がっています。

制限を段階的に緩和

テキサス州では、経済活動に関する制限を段階的に緩和し、入場者の制限などを条件に小売店やレストラン、それに映画館などの営業再開を順次、認めてきました。

今月3日、テキサス州のアボット知事は、経済再開の第3段階に入ったと宣言しました。

具体的には、バーであれば利用客が着席することを条件に収容人数の50%までの入店を認めたほか、感染者が1000人未満の郡にある遊園地であれば、入園者を収容人数の50%に制限することで、営業を認めました。

アボット知事は3日に出した声明で「新たな感染の拡大は、介護施設や刑務所、それに食肉の加工場などに限られている」とコメントしていました。

一方、州の住民に対して、引き続きマスクなどの着用や10人以上の集会はなるべく避けることなどを呼びかけています。