“コロナ禍の生活 温暖化対策に逆行も” 環境相に対策求める

“コロナ禍の生活 温暖化対策に逆行も” 環境相に対策求める
環境問題に取り組む学生が小泉環境大臣と懇談し、新型コロナウイルスによる生活の変化は地球温暖化対策と逆行する動きもあるとして対策を求めました。
25日夜は、地球温暖化対策や生物多様性の保全に取り組む大学生などでつくる5つの学生団体が環境省を訪れ、小泉環境大臣に、それぞれがまとめた提言を手渡しました。

提言では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための生活の変化で公共交通機関の利用が避けられたり、通信販売による配送の需要が増したりする動きが出ており、地球温暖化対策に逆行しているとしたうえで、電気自動車など環境に配慮した交通手段の利用を促すなどの対策を国に求めています。

学生の1人が「新型コロナウイルスは地球規模の課題だが、環境問題も世界中のあらゆる人たちが直面している課題で対策が必要です」と話すと、小泉大臣は「去年9月に大臣に就任してから、学生の声を環境省の具体的な行動にどうやってつなげられるか考え続けてきた。遠慮無く意見を言ってほしい」と答えていました。

懇談のあと、学生の1人は「環境省は『気候危機』だとして地球温暖化対策の必要性を訴えてはいるが、その解決に向けた具体的な取り組みがまだよく分からない。今後も議論を続けていきたい」と話していました。