「消えにくいウイルス 感染続いている」新型コロナ 専門家指摘

「消えにくいウイルス 感染続いている」新型コロナ 専門家指摘
この1か月間で、全国で1500人余りの感染が確認されたことについて、東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「緊急事態宣言が解除されたあとも、かなりの人の感染が確認されており、やはり消えにくいウイルスであるという印象だ。感染は、まだ続いていると考える必要がある。東京も含めた首都圏や、北海道、関西圏、北九州など、大小のクラスターが継続して発生することで、ウイルスが消えずにいるとみられる」と指摘しました。
そのうえで「移動自粛の緩和によって、感染の密度の高い地域からも移動できるようになったので、全国に再び感染が拡大していく可能性は否定できない。東京やその周辺はもちろん、地方に住む人たちも含めて、手洗いやマスクの着用、それに『3密』を避ける新しい生活様式を守るなど、一層対策に取り組んでいくことが重要だ」と話しています。

また東京で24日に続き、50人前後の感染が確認されていることについては「新型コロナウイルスは、人と人とのつながりの中で広がる感染症なので、人口の多い東京で感染が広がりやすいというのは理解できる。ただ、これだけ感染が続いているということは、私たちがまだ認識していないクラスターがどこかにある可能性がある。さらに感染者が増えるのではという懸念も非常に強い」と話しています。