アメリカ 全米規模でコロナ感染再拡大へ警戒強まる

アメリカ 全米規模でコロナ感染再拡大へ警戒強まる
アメリカの一部の州で新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けて、ニューヨーク州のクオモ知事は、これらの州からの旅行者に到着後14日間の自主隔離を強く求める指針を発表しました。感染が全米規模で再び拡大することへの警戒が強まっています。
アメリカでは経済活動を比較的、早期に再開した南部や西部の州で先月下旬から感染者の増加傾向が続き、特にアリゾナやテキサス、フロリダなどでは1日当たりの感染者が多い日で3000人から5000人と急増しています。

これを受けて、ニューヨーク州のクオモ知事は24日、記者会見を開き、一部の州からの旅行者にニューヨークと隣接する2つの州に到着後、14日間の自主隔離を強く求める指針を発表しました。

対象となる州は24日の時点で、感染の拡大が著しい西部アリゾナ、南部フロリダ、テキサスなどの州だということです。

一方、クオモ知事は会見の中で、対象となる州には西部ワシントン州も含まれるとしましたが、これに対し、ワシントン州の知事は「隔離を求められる条件にあてはまらない」とソーシャルメディアに投稿しました。

アメリカのメディアによりますと、クオモ知事の報道担当者は「データに誤りがあり修正された結果、ワシントン州は含まれなくなった」と述べたと伝えています。

クオモ知事は、経済活動を早期に再開した州で感染が拡大し、結果として経済に再び悪影響を与えていると非難したうえで「ニューヨーク州は感染拡大の抑制に成功したが、これらの州から再び感染が拡大することは容認できない」と述べ、感染が全米規模で再び拡大することへの警戒が強まっています。

カリフォルニア州でも感染者急増

また、外出禁止令の発令など感染拡大を抑え込む対策にいち早く取り組み、成果をあげたとされる西部カリフォルニア州でも、経済活動が徐々に再開されたのに伴って感染者が急増しています。

こうした中、カリフォルニア州のニューサム知事は24日、新たに確認された1日当たりの感染者数が7000人を超え、これまでで最も多くなったと明らかにしたうえで、買い物などに出かける際は、マスクの着用を徹底するよう呼びかけました。