IOC 東京オリンピック簡素化の具体案 国際競技団体に提示

IOC 東京オリンピック簡素化の具体案 国際競技団体に提示
来年に延期され経費削減に向けた簡素化を進める東京オリンピックについて、IOC=国際オリンピック委員会が国際競技団体に対して、大会役員の専用車の削減や観客席を含めた競技会場の規模の縮小といった簡素化の具体案を示していることがわかりました。
新型コロナウイルスの影響で、1年延期された東京オリンピックについて、IOCと大会組織委員会は経費削減や感染予防の観点から大会を簡素化することで合意し、具体的な検討が進められています。

これに伴い、IOCは今月10日に行われた理事会を前に、すべての国際競技団体に対して、感染予防や経費節減の案を共同で検討する方針を示し、大会組織委員会などと作るワーキンググループで精査してきた簡素化の具体案を今週、国際競技団体側に示すとしてきました。

関係者によりますとIOCが示した案には、競技会場の使用期間の短縮や観客席を含めた競技会場の規模の縮小、関係者席の見直し、また、大会役員が空港やホテルを移動する際の専用車を削減し、公共交通機関や自費でタクシーの利用を促すことなどが含まれているということです。

また、競技会場や表彰式での演出や会場の内外装の見直しなども検討するとしています。

今回、IOC側が提示した具体的な案について、それぞれの競技団体で適正な観客の数や選手へのサービスの在り方など項目ごとに個別に議論し、改めてIOCと組織委員会によるワーキンググループに意見を送り、さらなる検討が進められることになります。

そして、ことし9月に行われるIOCの調整委員会で最終的な計画がまとめられる予定です。