「ユニクロ」柳井氏が100億円寄付 “がんやコロナと闘うため”

「ユニクロ」柳井氏が100億円寄付 “がんやコロナと闘うため”
ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、ノーベル医学・生理学賞を受賞している京都大学の本庶佑特別教授と山中伸弥教授の研究に個人の資産から総額100億円を寄付すると発表しました。がんや新型コロナウイルスと闘うためだとしています。
24日、京都市左京区の京都大学で開かれた会見には、柳井社長と本庶特別教授、それに山中教授がそろって出席しました。

このなかで柳井社長は「医学の世界で最大の問題はがんとウイルスだ」と述べ、個人の資産から総額100億円を寄付することを明らかにしました。

具体的には本庶特別教授がトップを務めるがん免疫総合研究センターの研究費や人件費として、今後10年間、毎年5億円を寄付します。

また、山中教授に対しては、新型コロナウイルスの感染対策や治療薬の研究に対して5億円、iPS細胞を低コストで製造するための施設の建設などに来年度から9年間、毎年5億円を寄付するということです。

本庶特別教授は、「新しく自由な構想でお金を使えることが民間基金の有利な点で本当にありがたい」と話していました。

また、山中教授は「寄付に対して非常に重い責任を感じる。100%成功する研究はありえないが、最大限有効に使うよう心がけたい」と意気込みを語りました。