保健所職員 13人の時間外労働 過労死ライン超える 青森 コロナ

保健所職員 13人の時間外労働 過労死ライン超える 青森 コロナ
各地の保健所が新型コロナウイルスへの対応に追われる中、青森県内の保健所では、感染者が確認されたことし3月以降、いわゆる「過労死ライン」とされる月100時間を超える時間外労働を行った職員が13人いたことが、県などへの取材でわかりました。
青森県では、ことし3月以降、新型コロナウイルスの感染者が27人確認されていて、保健所では、職員が患者の行動歴の確認や市民からの相談の対応などに当たっています。

NHKが、保健所を管轄する青森県と青森市、それに八戸市に取材したところ、いわゆる「過労死ライン」とされる月100時間を超える時間外労働を行った職員は、3月から先月までに合わせて13人いたことがわかりました。

内訳は、青森市保健所が8人、八戸市保健所が4人、五所川原保健所が1人で、中には1か月の時間外労働が146時間に達した職員や、2か月連続で100時間を超えた職員もいたということです。

この13人の中で体調不良などを訴えた職員はいないということですが、それぞれの保健所では、ドライブスルー形式のPCR検査を導入したり、保健師を増やしたりするなどして、特定の職員に負担が集中しないよう、対策をとっているということです。