東京都 55人感染確認 緊急事態宣言解除後最多 新型コロナ

東京都 55人感染確認 緊急事態宣言解除後最多 新型コロナ
東京都は24日、都内で新たに55人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日の感染の確認が50人以上となるのは、大型連休中の先月5日以来です。また、先月25日に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。
東京都は24日、都内で新たに10代から70代までの男女合わせて55人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

このうち20代と30代が合わせて41人と、全体のおよそ75%を占めています。

55人のうち23人は今のところ感染経路がわかっておらず、残りの32人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者だということです。

この32人の中には、夜の繁華街で働く人たちの集団検査で陽性となった人が12人、それに同じ職場で働く人で感染が確認された9人が含まれているということです。

これで都内で感染が確認された人は、合わせて5895人になりました。

一方、都は感染が確認された2人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した感染者は、合わせて325人になりました。

東京都は引き続き、いわゆる3つの密を避け、手洗いやうがいを徹底するなど、感染拡大防止の対策をとるよう呼びかけています。

菅官房長官「積極的検査の結果含まれる」

菅官房長官は、午後の記者会見で「社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていく方針に変わりはない。ここ数日、新たな感染の確認は一部の場所にとどまっており、東京では一定の新規感染者が継続して確認されているが、濃厚接触者などに積極的に検査を受けていただいた結果によるものが含まれていると承知している。引き続き、東京都を含めて自治体と緊密に連携し、感染拡大防止と社会経済活動の両立に取り組んでいきたい」と述べました。

西村経済再生相「前向きな取り組みの結果」

西村経済再生担当大臣は、記者会見で「6割程度の感染経路が判明し、夜の街の関係者が10人以上いると聞いている。夜の街の接待を伴う飲食店の関係者には、集団で検査を受けてもらっているので、前向きな取り組みの結果だ。しっかり注視し、専門家の意見も聴いて適切に対応したい」と述べました。

公明 斉藤幹事長「緩まず感染拡大防止策を」

公明党の斉藤幹事長は記者会見で「緊急事態宣言が解除されたあとではいちばん大きな数字で、大変心配している。これからも緩むことなく、しっかりと感染拡大防止のガイドラインなどに従って、頑張っていかなければならない」と述べました。

経団連 中西会長「解決していないと再確認」

東京都内で新たに55人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことについて、経団連の中西会長は24日の記者会見で「新型コロナウイルスは克服されたわけではなく、事態がまだ解決していないことが改めて再確認された。さらに広がらないように抑え込みながら経済活動を徐々に立ち上げていくという大変難しいことにチャレンジしなければいけない」と述べ、感染がさらに拡大しないよう慎重に経済活動を進める必要があるという考えを示しました。

また、同じ職場内で相次いで感染が確認されたことについて、中西会長は「相当慎重に毎日の生活を送らなければならない」と述べ、感染が広がらないよう職場も含め毎日の生活の中で対策を徹底する必要があるという考えを示しました。