富山市 小中学生に登下校時マスク着用求めず 熱中症リスクで

富山市 小中学生に登下校時マスク着用求めず 熱中症リスクで
新型コロナウイルスの感染対策として子どもが着けているマスクについて、富山市教育委員会は、気温が上がり、熱中症のリスクが高まっていることから、登下校時は着用を求めない方針を決め、市内の小中学校に通知しました。
富山県内で多くの学校が再開してまもなく1か月になりますが、子どもたちはマスクの着用や会話を控えることを求められています。

また、新型コロナウイルスの影響で生活が変化するなか、富山市内の医療機関には、頭痛や吐き気の症状を訴えて受診する子どももいて、市教育委員会は、市内の小児科医と連携し学校生活での制限をどのように緩和していくか検討する会議を立ち上げました。

会議では、気温が上がり、熱中症のリスクが高まっているうえ、ランドセルなど重い荷物を持ち歩く負担を考慮し、登下校時にはマスクの着用を求めない方針を決め、24日、市内の小中学校に通知しました。

着用を求めない理由として、熱中症の予防に加え、屋外では3密になりにくいことや、県内で1か月以上新たな感染者が確認されていないことを挙げています。

各学校は、マスクを外す際は友達との距離を1メートル以上空け、向かい合っての会話は控えるよう指導することにしています。

市教育委員会は、この方針をQ&Aにまとめて保護者に配るほか、登下校を見守る地域の関係者にも伝えることにしています。