米コロナ対策専門家「感染者急増 今後数週間の対応が重要」

米コロナ対策専門家「感染者急増 今後数週間の対応が重要」
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トランプ政権で新型コロナウイルスの感染対策に携わる専門家は、アメリカ国内の一部の地域で感染者の急増が見られると指摘したうえで、今後、数週間の対応が重要だとして検査を徹底するよう強調しました。
トランプ政権で新型コロナウイルスの感染対策に携わるファウチ博士は23日、議会下院の委員会に出席し、感染対策の現状について証言を行いました。

この中でファウチ氏は、フロリダ州やテキサス州、それにアリゾナ州など一部の地域で「憂慮すべき感染者の急増が見られる」と指摘しました。

そのうえで、全米の1日の感染者数が再び増加に転じていることを挙げて「今後、数週間の対応が重要だ」と述べ、感染者の隔離や感染ルートの追跡などのため検査を徹底するよう強調しました。

また、ファウチ氏は、トランプ大統領が20日の集会で、感染者数を減らすために検査を減らすよう指示したと述べ物議を醸していることについて聞かれ、「そのような指示は受けていない」と述べたうえで、検査を増やしていく考えを明らかにしました。

アメリカでは、すべての州で経済活動が再開されていますが、この週末にテキサス州やフロリダ州など12の州で1日当たりの感染者の数が最多を記録しています。

全米での1日の感染者数も3万人を超えていて、早すぎる経済活動の再開が感染者の増加につながっていると指摘する声も出ています。