観客の代わりは観葉植物 オペラ劇場が公演再開 スペイン

観客の代わりは観葉植物 オペラ劇場が公演再開 スペイン
スペインにある世界有数のオペラ劇場は、新型コロナウイルスの影響で中止していた公演を無観客の状態で再開し、観客の代わりに観葉植物に座ってもらう演出で話題を集めています。
スペインのバルセロナにある「リセウ大劇場」は、新型コロナウイルスの感染拡大で公演の中止を余儀なくされていましたが、非常事態宣言の解除を受け22日、3か月ぶりとなる公演を再開しました。

公演は感染の防止対策のため無観客で行われましたが、劇場では独創的な空間に仕上げようと、およそ2300もの観葉植物を座席に並べました。

劇場がSNSで配信した映像には、一面、緑に囲まれたステージ上で、バイオリンなどによる演奏が行われている様子がうかがえます。

演奏の終了後は、風を使って植物の葉っぱを揺らす工夫が施され、拍手のような音が演奏家たちを包みました。

この演出にSNS上では「植物は間違いなくすくすくと育ち、特別な存在になるだろう」といった反応があり、話題を集めています。

このアイデアを提案した演出家の男性は「地球と自然、そして人々を身近に感じることができるよう演出しました」と話していました。

劇場は今回使用した観葉植物を今後、医療従事者にプレゼントすることにしています。