経済活動再開の米ニューヨーク市 ピアノ演奏で通勤客を歓迎

経済活動再開の米ニューヨーク市 ピアノ演奏で通勤客を歓迎
経済活動の再開が進むアメリカ・ニューヨーク市中心部の駅で、職場に戻る通勤客を歓迎するピアノの演奏会が開かれました。
ニューヨーク市は新型コロナウイルスの新たな感染者が減っていることを受け、今週から経済活動再開の第2段階に入り、最大でおよそ30万人が市内の職場に戻る見通しです。

市中心部のグランドセントラル駅では23日、こうした通勤客を歓迎するピアノの演奏会が開かれました。

感染拡大前と比べると列車の利用者はまだ少ないものの、久しぶりに駅に降りた人たちが足を止め、演奏に聴き入っていました。

会社員の男性は「ふだんならこの時間は人がたくさんいるはずなので、まだ寂しいというのが本音ですが、新しい日常に慣れる努力をしています」と話していました。

また、別の男性は「時間はかかるかもしれませんが、以前のような日常が戻ることを願っています」と話していました。

市の公共交通機関を運行する会社によりますと、この3か月間の利用者数は、例年の20%以下に落ち込んでいるということで、キャサリン・リナルディ社長は「どれくらいの速さで利用者が戻るのか予想できないが、安全に通勤してもらえるよう努力を続け、少しずつ増やしていきたい」と話していました。