EU域内での新車販売台数 前年比でマイナス25%予測

EU域内での新車販売台数 前年比でマイナス25%予測
ドイツやフランスなどEU=ヨーロッパ連合の域内では、新型コロナウイルスの影響で自動車の販売が大きく落ち込んでいて、業界団体は今後も急激な回復は見込めず、ことし1年の新車販売台数が、前年比でマイナス25%、台数で300万台以上の大幅な減少になるという予測を明らかにしました。
EUの域内では移動や経済活動が制限された影響で、ことしに入って先月までの新車販売台数が、前年の同じ時期を41.5%下回っています。

その後、域内の各国では制限の緩和が広がり、販売は回復に向かっているものの、そのスピードは遅いうえ、感染の第2波への懸念もあり、需要がいつ持ち直すかは不透明な状況となっています。

こうした状況を受けて、ヨーロッパ自動車工業会は23日、ことし1年の販売台数は前年を25%下回って300万台以上少ない、960万台にとどまるという予測を明らかにしました。

工業会は「過去最大の落ち込みになるというこの予測が、EUと各国政府の迅速で強力な措置によって、少しでも改善されることを望んでいる」として、需要を喚起する政策などの実施を訴えています。

EUの市場ではトヨタ自動車や日産自動車、マツダなど、日本メーカーも販売台数を大きく落としていて、苦しい状況が続いています。