専門家会議が政策決定の印象も 政府の決定・実行を明確に

専門家会議が政策決定の印象も 政府の決定・実行を明確に
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新型コロナウイルスの感染対策を話し合ってきた政府の専門家会議のメンバーは、これまでの提言や情報発信について検証し、24日にも第2波に向けた備えの考え方を発表することになりました。
これまで専門家会議自体が政策を決定しているかのような印象を与えたのではないかと振り返り、今後は政府が専門家の提言を取り入れるかどうか決定して、政策を実行することを明確にすべきだとしています。
専門家会議は政府に対し、医学的な見地から感染症対策を助言するために設けられましたが、ことし2月下旬、感染拡大への危機感が一般に伝わっていないと考え、政府の了解も得たうえで、直接、感染状況や対策を示した見解や提言を出すようになったということです。

こうした一連の経緯や在り方について、先月から検証を進めた結果、感染対策を専門家会議のメンバーが前面に出て訴えることが多かったため、政策をみずから決定しているような印象を与えたとしています。

そのうえで、感染の第2波に備え、政府が専門家が出す提言を取り入れるかどうか決定して、政策を実行することを明確に示すとともに、危機対応に当たるコミュニケーションの専門家を活用するなど、情報発信に関する体制の見直しを早急に求めるとしています。

専門家会議のメンバーは、こうした内容を24日にも発表することにしています。