富士山に登らないで 山梨県がバリケード設置

富士山に登らないで 山梨県がバリケード設置
k10012481281_202006240803_202006240804.mp4
ことしの夏山シーズンに、すべての登山道が閉鎖される富士山について、山梨県は登山道に新たにバリケードを設けるなど、登れないようにする対策を進めています。
富士山はことしの夏山シーズン、密を避けられないとして、山小屋や救護所もすべて休業することになり、山梨県と静岡県は天候が悪化した際の避難場所がなく、けがや遭難にもすぐには対応できないとして、山頂に通じる登山道の閉鎖を決めました。

しかし、閉鎖を知らずに登りにくる人や閉鎖を知りながら山頂を目指す登山者がいる可能性があり、山梨県が対策を進めています。
このうち、富士吉田市の「吉田口登山道」に続く県道には、新たに今月、二重のバリケードを設置し、最初のバリケードを突破すると、警告音が流れる警報装置を導入しました。

さらに監視カメラも導入し、バリケードが開けられたり壊されたりしていないかモニターで職員が随時チェックしています。

また、県は今月、富士山が登れないことを周知するポスターも作成し、県内の集客施設などに配布していて、このうち甲府市のアウトドアショップにも掲示の協力を呼びかけました。

店によりますと、この夏に富士山に登れないことを知らない客も多いということで、店内にポスターを掲示して客に伝えるということです。

山梨県世界遺産富士山課の三枝裕幸山岳安全対策監は「この夏は絶対に富士登山をしないようお願いしたい。静岡県と協力しながらホームページなどで広く周知したい」としています。