“有観客”でコロナ対策確認 甲子園に200人余 プロ野球 阪神

“有観客”でコロナ対策確認 甲子園に200人余 プロ野球 阪神
今月19日に無観客で開幕したプロ野球は、来月10日から観客を入れて試合を行う方針を決めましたが、阪神は23日、甲子園球場に200人余りの観客を招いて2軍の試合を行い、感染対策や試合の手順などを確認しました。
プロ野球の12球団は、来月10日から観客を入れて試合を行う方針を決めていて、各球団は球場の大きさに応じて、入場者数の上限などについて検討を進めています。

こうした中、阪神は23日、ファンクラブの会員限定で200人余りを甲子園球場に招き、2軍の試合を開催しました。

球場の入り口には、発熱して体調に異常のある観客を見分けるため、体温を自動で測るサーモグラフィーが設置され、午前11時半に開門すると観客はマスクをつけて次々と入場しました。

観客席はバックネット裏に限られ、5000人規模の試合を想定して、観客は隣と3席程度空けて座りました。

試合中は大声での応援が禁止され、選手がヒットを打ったりピッチャーが三振を奪ったりすると、観客は拍手をして喜んでいました。

また、通常なら7回の攻撃の前などに飛ばす黄色い風船も禁止されていて、観客は黄色い風船の描かれたタオルを上下に振って、雰囲気を味わっていました。

兵庫県西宮市から訪れた40代の会社員の男性は「ことし初めて球場で野球観戦ができて、とても楽しかったです。思い切り応援できないため、もの足りなさも感じましたが、その分、選手の声や打球の音が聞こえたのでよかったです」と話していました。

また、同じ西宮市の40代の女性は「座席の位置は前後左右で十分に間隔がとられていて、とても安心できました。人数が制限されてチケットを取るのが難しくなるかもしれませんが、また観戦したいと思います」と話していました。