AI活用で料理デリバリー 配車アプリ展開の中国 滴滴が本格参入

AI活用で料理デリバリー 配車アプリ展開の中国 滴滴が本格参入
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新型コロナウイルスの影響で飲食店の出前サービスを頼む人が増えるなか、タクシーの配車アプリを展開する中国の滴滴(ディディ)は、AIを活用した料理のデリバリーサービスを大阪市内で本格的に始めたと発表しました。
中国の配車アプリ大手、滴滴は記者会見を開き、飲食店に代わって料理を利用客に届けるデリバリーサービスを本格的に始めると発表しました。

スマホのアプリで、提携する飲食店の料理を注文すると配達員が自転車で自宅や職場まで届けてくれます。

大阪市の中央区や天王寺区など6つの区で、提携する2500以上の店舗が対象となり、配達料金として平均で350円程度が上乗せされます。

AIでビッグデータを解析して道路の混雑状況を予測し、配達員が最短時間で利用客のところまで料理を運べるよう導くのが特徴です。

将来的には5分後に飲食店に入る注文状況を予測し、混みそうな店舗の近くに配達員を派遣することを目指します。

この分野をめぐっては、アメリカ発のウーバーイーツが2016年からサービスを行っているほか、大阪が本社の出前館も同様のサービスを各地で展開しています。

ディディモビリティジャパンの林励副社長は「タクシーの配車アプリで培った集客力を生かしてサービス提供に努めたい」と意気込みを語りました。

デリバリーサービスのライバル

料理のデリバリーサービスとしては、アメリカ発のウーバーイーツが2016年に東京でサービスを始めました。

また、大阪に本社がある出前館も2017年から事業に乗り出し、各地でサービスを展開しています。

このうち出前館はスマホのアプリ内に、さまざまなジャンルの飲食店が掲載され、客が好みの料理を注文して、配達代行を依頼できます。

ことし3月にはLINEとも業務提携し、利用客の拡大をはかっています。

出前館はもともと20年前にすしやピザなど、出前を扱う飲食店をウェブで紹介をするサービスからスタートしました。

全国の飲食店との提携関係が強みです。

また、配達員は地元の人を積極的に採用しているため道順に詳しく、配達のスピードは利用客の満足のいく水準にあると会社ではアピールしています。

出前館の小宮栞穂里さんは「大阪でディディが参入することで、デリバリーサービスが盛り上がっているのが実感だ。われわれは直接雇用した配達員に配達してもらっているので教育面に力を入れて、お客様から安心いただけるサービスを目指したい」と話しています。

滴滴の強みはAI

中国に本社がある配車サービス大手の滴滴は、日本では2018年9月に大阪に上陸し、サービスを開始しました。

AIを使ってビッグデータを解析することで、タクシーと利用客を効率的に結び付けるのが特徴です。

現在、国内では25の都道府県でサービスを展開しています。

今回、配車サービスで培ったノウハウを料理のデリバリーサービスにいかします。

AIでビッグデータを解析して道路の混雑状況を予測し、配達員が最短時間で顧客のところまで料理を運べるよう導くのが特徴です。

将来的には5分後に飲食店に入る注文状況を予測し、混みそうな店舗の近くに配達員を派遣することを目指します。

また、同じマンションや近くに住む利用客から注文が入った場合、1人の配達員が、複数の飲食店で料理を受け取り、最大で4人まで一度に配達できるようAIが自動的に配達員を選び、ルートを指定できるようにしたいとしています。

まずは大阪市内からサービスを始めますが、準備が整えば東京都、京都市、神戸市、福岡市などでもサービスを展開したいとしています。