ポルトガルで再び制限強化 感染再拡大に警戒強める

ポルトガルで再び制限強化 感染再拡大に警戒強める
ポルトガル政府は、首都リスボン周辺で新型コロナウイルスの新規の感染者数が多い状況が続いていることから、レストランでの酒の提供を午後8時以降禁止するなど、感染が再び拡大することに警戒を強めています。
ポルトガルのコスタ首相は22日、記者会見し、リスボンや周辺の自治体で、23日から、10人を超える人の集まりを禁止するとともに、レストランなどでの酒の提供を午後8時以降は禁止すると発表しました。

ポルトガルは、外出制限などの措置を先月初めから段階的に緩和し、現在は、人の集まりは20人まで認められているほか、レストランはテーブルの間隔をあけるなど一定の条件のもとで、ほぼ通常通りの営業を再開しています。

しかし、21日までの2週間に国内で新たに感染が確認された4400人の半分以上がリスボンや周辺の町で確認されるなど、再び感染が拡大することに懸念が広がっていました。

隣国スペイン 北東部アラゴン州も再び制限強化

また、隣国スペインの北東部アラゴン州は22日、州内の一部の地域について、商店やレストランが1度に入店させる客の数を30%から40%に規制するなど、制限を再び強化すると発表しました。

この地域では、農場で働く季節労働者とその家族に25人の感染者が見つかり、今後、さらに増える見込みだということです。

アラゴン州の担当者は「患者の症状の重さや医療機関の負担は懸念するほどではないが、この地域での感染が増えているのは確かだ」として感染が再び広がることに強い警戒感を示しました。