大相撲 7月場所は無観客で開催 方針変わらず

大相撲 7月場所は無観客で開催 方針変わらず
日本相撲協会は、東京 両国の国技館が会場となる7月場所に向けて今後、専門家の意見を参考に、新型コロナウイルス対策などをまとめたガイドラインを作ったうえで、無観客での開催を目指す方針を改めて示しました。
日本相撲協会は、例年、名古屋市の愛知県体育館で行われている7月の本場所について、東京 両国の国技館に会場を変更したうえで、無観客で開催を目指すとしています。

また、開催に向けて今月、力士や親方などの協会員のうち希望者全員を対象に、新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる「抗体検査」を実施しました。

22日は来月19日の7月場所の初日まで1か月をきる中、東京で行われる本場所の責任者で事業部長を務める尾車親方が、報道陣の取材に応じました。

この中で尾車親方は、早ければ今月中に「抗体検査」の結果について専門家から報告を受けたあと、7月場所の開催に向けて新型コロナウイルス対策のほか、出稽古を含めた場所前の稽古方法や、会場の国技館での動線などをまとめたガイドラインを作ることを明らかにしました。

そのうえで「無観客での7月場所開催を目指すという目標には変わりはない」と述べ、本場所の開催を目指す方針を改めて示しました。

大相撲では先月、新型コロナウイルスの影響で夏場所が中止となったほか、三段目の勝武士が新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため28歳で亡くなっていて、尾車親方は「本当に残念としか言いようがない。7月場所でいい相撲を元気な相撲を皆さんに見てもらえるように、今、本場所に向かって頑張っている」と話していました。