自動車メーカーSUBARU 2か月半ぶり 群馬の工場で通常生産再開

自動車メーカーSUBARU 2か月半ぶり 群馬の工場で通常生産再開
自動車メーカーの「SUBARU」は、新型コロナウイルスの影響で、群馬県の工場の生産を通常の半分程度に抑える生産調整を行っていましたが、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。
SUBARUは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、部品の調達が困難になったことなどから、群馬県の太田市と大泉町にある工場の操業をおよそ1か月間停止したあと、先月11日からは生産を通常の半分程度に抑える生産調整を行ってきました。

ただ、その後、当面の部品の調達にめどがたったことから、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。

太田市によりますと、SUBARUに合わせて生産調整を行っていた地元の部品メーカーも、ほぼ通常どおりの操業に戻ったということです。

太田市の清水聖義市長は「SUBARUの影響は下請けだけでなく、運送や飲食店など幅広い業種に及んでいるので、通常の生産体制に戻ったことはとてもうれしい」と話していました。

自動車メーカー 生産の調整続く

SUBARUが、2か月半ぶりに通常の生産を再開するなど国内の自動車メーカーの工場は通常の体制に戻る動きもありますが、生産を一時的に停止するなどの生産調整を続けているところも少なくありません。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響では、当初は、中国などから部品の調達が滞ったため生産調整が行われ、その後も、国内や海外市場での需要の落ち込みを背景に生産の一時停止などが続いています。

このうち、トヨタ自動車は今月の4日間、一部の生産ラインを除いて国内すべての自動車工場の稼働を停止するほか、来月も一部で生産調整を予定しています。

日産自動車やホンダも来月、国内の工場の生産を数日間、一時停止することを決めています。

新型コロナウイルスの自動車の生産や販売への影響は長期化していて、元の水準に戻るにはなお時間がかかる見通しです。