新型コロナ 30分以内に感染判定 新検査法開発 実用化へ

新型コロナ 30分以内に感染判定 新検査法開発 実用化へ
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新型コロナウイルスに感染しているかどうか、特別な装置を使わずに30分以内に判定できる新たな検査法を日本大学などの研究グループが開発し、製薬大手の塩野義製薬が実用化を進めると発表しました。感染の第2波が懸念される中、早期の実用化を目指したいとしています。
新型コロナウイルスに感染しているかどうか調べるのに、現在、主に使われているPCR検査は精度は高いものの、専門の技師や特別な装置が必要なうえ、検体の採取から結果が出るまでおよそ5時間かかるため、検査体制を強化するうえで、課題になっています。

日本大学や東京医科大学などは、専門の技師や特別な装置なしで、高い精度で感染の有無を判定できる新たな検査法を開発していて、塩野義製薬は22日、この検査法の実用化を進めると発表しました。

新たな検査法は、唾液をとって加熱などの処理をしたうえで、特定の試薬を混ぜると、陽性の場合は色が変わり、30分以内に確認できるということです。

研究グループが100の検体で検証したところ、PCR検査と同等の精度で判定できたということです。

塩野義製薬は「感染の有無を調べるために使われている抗原検査と比べて精度が高い。感染の第2波が来ることが懸念される中、早期の実用化を目指し、空港での水際対策などにも役立てたい」と話しています。