需要減の水産物 漁業者支援で無料提供 コロナ影響

需要減の水産物 漁業者支援で無料提供 コロナ影響
新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込んでいるタイやマグロなどを国の事業を活用して購入し、デパートの店頭で刺身などにして無料で提供する取り組みが行われています。
この取り組みは、外食の機会が減ったことなどで水産物の需要の低迷が続き、収入が減っている漁業者を支援しようと、鮮魚店などで作る組合が行っています。

22日は東京・池袋のデパートの地下にある鮮魚店で、水産物を購入した客に対し、マダイの刺身100グラムが試供品として無料で配られました。

マダイは、新型コロナウイルスに対応する国の経済対策を活用して、組合が買い取ったもので、この店では、4日間でおよそ400キロを上限に提供し、水産物の販売の回復につなげたいとしています。

組合に所属する事業者の東京や埼玉、愛知など全国127の店舗で行われる予定で、8月にかけてホタテやメバチマグロなども無料で提供することにしています。

東京魚市場買参協同組合の大川三敏さんは「飲食店が休業し魚が行き場を失うなど漁業者は大きなダメージを受けている。生産を続けられるよう漁業者を応援する気持ちで取り組みを続けていきたい」と話しています。

水産物価格が下落

水産物は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う飲食店の休業や外国人観光客の激減で需要が大きく落ち込み、高級な魚種を中心に価格が下落しています。

外出の自粛の緩和で価格は回復傾向にあるということですが
▼養殖のマダイは今月上旬の東京の豊洲市場での卸売り価格が1キロあたり918円で去年の同じ時期より20%
▼養殖のブリが12%、それぞれ安くなっています。

養殖の魚は需要が減って販売先がなくなると、養殖場から出荷できず、新たな稚魚を入れることができないため、今後の生産にも影響が出るということです。

このほか、天然の魚でも
▼メバチマグロが産地である千葉県の銚子市場で、感染拡大前より20%ほど安くなっているほか豊洲市場では
▼クロマグロや
▼ホタテ
▼ヒラメなどが全般的に値下がりしています。