西日本豪雨の被災地 「3密」防止へ 避難先を事前に確認 広島

西日本豪雨の被災地 「3密」防止へ 避難先を事前に確認 広島
おととしの西日本豪雨で大きな被害が出た広島県坂町で、住民たちが避難する際の対応について話し合い、避難所で新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐため避難所以外の場所を事前に避難先として決めておくことを確認しました。
おととし7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた坂町では、砂防ダムの建設が進められていますが、まだ完成していないものもあり今も川の氾濫や土砂災害の発生が懸念されています。

こうした中、最も被害が大きかった地域の1つの小屋浦地区では、梅雨の時期に合わせて21日、住民たちが集まり、避難する際の対応について話し合いました。

この中で住民たちは、ことしは避難所で新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐため、いわゆる「3密」になるのを防ぐ必要があるとして、親族や友人の家への避難や、町が災害時の協力協定を結んでいる商業施設の駐車場などへの「車中泊」での避難など、避難所以外の場所を事前に避難先として決めておくことを申し合わせました。

坂町小屋浦4丁目第1町内会の下川博志町内会長は、「早め早めの避難を呼びかけながら感染防止対策も呼びかけていきたい。高齢者など『避難弱者』の安否確認や避難誘導もしっかり行っていきたい」と話していました。