ルノー “日産 三菱と役割分担で長期的成長” 株主総会で説明

ルノー “日産 三菱と役割分担で長期的成長” 株主総会で説明
フランスの自動車メーカー、ルノーは株主総会で、連合を組む日産自動車や三菱自動車工業とまとめた3社の役割分担を明確にする新たな戦略について、長期的な成長につながるとして、株主に理解を求めました。
ルノーは19日、株主総会をテレビ会議方式で開催し、日産や三菱自動車との3社連合でまとめた、強みを持つ技術や地域ごとに役割分担を明確にする新たな戦略の内容を説明しました。

スナール会長は、今後のビジネスモデルを市場のシェアの追求から強みへの集中に転換するとしたうえで、「準備に時間はかかったが、3社で協力して必ず結果を出せると確信しており、これによって競争力を取り戻すことができる」と述べ、長期的な成長につながるとして株主に理解を求めました。

また、来月1日にCEO=最高経営責任者に就任するデメオ氏は「ルノーの切り札は日産、三菱自動車というパートナーだ。新規プロジェクトなどの機会を貪欲に追求していきたい」と述べ、3社の連携によって、ルノーの経営再建を図る考えを示しました。

新型コロナウイルスの影響で、経営が一段と厳しくなっているルノーは、今後3年間で1万5000人の従業員を減らすことを盛り込んだ事業の再構築も打ち出していて、具体的な成果が問われています。