移動の自粛緩和 旅行会社はツアーなどの販売を本格化

移動の自粛緩和 旅行会社はツアーなどの販売を本格化
都道府県をまたぐ移動の自粛が全国で緩和されたことを受けて、旅行会社はツアーなどの販売を本格化させています。
このうちJTBは、今月1日からすべての店舗で営業を再開しましたが、夏休み期間中の国内旅行の予約は例年の2割程度にとどまっているということです。

このため全国的に移動の自粛が緩和された19日から、旅行代金が割安になるキャンペーンを実施するなど、販売の強化に乗り出しました。

具体的には宿泊代金が5万円以上の場合は5000円分、3万円以上の場合は3000円分を割り引くクーポン券を発行するほか、往復航空券と宿泊をセットで購入するプランにも代金の割引を導入しました。

会社では、まずは比較的近い地域への旅行を中心に提案し、希望者にはいわゆる「3密」を避けるため、部屋での食事や貸し切り風呂が利用できる施設などを紹介しているということです。

店を訪れた69歳の女性は「しばらく旅行していないですが、緩和されたので、2か月くらい待って岩手に行きたいです」と話していました。
JTBトラベルゲート有楽町の須原菜穂子さんは「お客様は、不安だけど旅行に行きたいという状況だと思う。感染防止対策を伝えて、お客様が安心して旅行を楽しめるお手伝いしていきたい」と話していました。

国内旅行の販売本格化 海外は夏まで中止

《国内旅行》
旅行各社は商品の販売を本格化させています。

▽JTBと近畿日本ツーリストは当面、マイカーを使った宿泊プランを中心に販売することにしていて、飛行機を利用する遠方への旅行も徐々に提案していきたいとしています。

▽エイチ・アイ・エスは、感染防止対策を徹底したうえでバスツアーなどを中心に販売に力を入れ、感染拡大の収束後に政府が行う「Go Toキャンペーン」などに合わせて、商品の品ぞろえを増やしていくことにしています。

《海外旅行》
▽JTBがハワイとグアムを除くすべての国と地域について8月末の出発分まで、エイチ・アイ・エスもハワイとグアムを除くすべての国と地域で8月15日の出発分まで、取り扱いを中止しています。

▽近畿日本ツーリストは、欧米とオセアニア地域について8月15日出発分まで取り扱いを中止し、このほかの地域は7月末の出発分まで旅行商品の取り扱いをやめています。

各社は販売の再開時期は政府の対応を踏まえて判断したいとしています。