NY州クオモ知事 新型コロナ再拡大を懸念 他州の感染者急増で

NY州クオモ知事 新型コロナ再拡大を懸念 他州の感染者急増で
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アメリカでは、南部テキサス州やフロリダ州、西部アリゾナ州などで、経済活動を再開したあと、新型コロナウイルスの感染者が急増していて、再開に慎重なニューヨーク州のクオモ知事はこうした州からの旅行者によって感染が再び拡大しかねないと懸念を示しました。
アメリカでは、南部や西部の州を中心に、新型コロナウイルスの感染者が急増していて、18日に報告された感染者の数は、南部テキサス州で3516人、フロリダ州で3207人、サウスカロライナ州で987人、西部アリゾナ州で2519人と、それぞれ、1日あたりとしてはこれまでで最も多くなりました。

感染者が急増している州の多くは、比較的早い時期に経済活動を再開していて、専門家からは再開が早すぎたとする指摘も出ていますが、テキサス州やフロリダ州の知事は経済活動の再開を中断する考えはないと明らかにしています。

こうした中、経済活動の再開に慎重な姿勢のニューヨーク州のクオモ知事は18日の会見で、「連邦政府は科学を無視し、政治的な意図を優先して、経済活動の再開を進めている」とトランプ政権の対応を批判しました。

そのうえで「感染が広がっている州はこの事態に政治を優先して対応した州だ。こうした州からの旅行者が再び感染を広げるリスクがあるため、専門家からは旅行規制を導入すべきだと助言されている」と述べて懸念を示しました。