5月の消費者物価指数 前年比0.2%下落 2か月連続マイナス

5月の消費者物価指数 前年比0.2%下落 2か月連続マイナス
家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.2%下落し、2か月連続でマイナスとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、需要が減るとして原油価格が低迷している影響が続いています。
総務省が発表した5月の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、2015年を100として101.6となり、去年の同じ月と比べて0.2%下落しました。
2か月連続のマイナスで、マイナスの幅は前の月と変わりませんでした。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に需要が減るとして原油価格が低迷しているためで、ガソリンがマイナス16.4%、灯油がマイナス16.5%と、大幅に下落しました。

また、外国人旅行者がほとんど訪れなくなって需要が減っているため、ホテルなどの宿泊料もマイナス4%となりました。

一方、需要が高まっているマスクは、プラス2.4%となって上昇したほか、統計上「生鮮食品」に含まれない牛肉や豚肉、鶏肉も上昇し、自炊をする人が増えたことが影響したとみられます。

総務省は「エネルギー価格の下落が指数を大きく押し下げたが、品目ごとに見ると上昇した品目の数がかなり多くなっている」と話しています。