プロ野球 きょう無観客で開幕 新型コロナの影響

プロ野球 きょう無観客で開幕 新型コロナの影響
プロ野球は新型コロナウイルスの影響で当初の予定からおよそ3か月遅れで19日、レギュラーシーズンが無観客で開幕します。さまざまな競技で大会が中止となったり、シーズンの延期が余儀なくされたりする中でのスタートに例年以上の注目が集まります。
ことしのプロ野球は新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、当初、3月20日としていたレギュラーシーズンの開幕が再三、延期され、19日、およそ3か月遅れで開幕します。

しかし感染のリスクは残っているとして試合は当面、無観客で行われるほか、12球団などで感染対策のガイドラインを作りました。さらに選手やスタッフ、首脳陣を対象にしたPCR検査を開幕前に実施するなどして安全対策を取ってきました。

プロ野球の開幕について斉藤惇コミッショナーは「国民の皆様を勇気づけ、プロ野球以外のスポーツにも開催の指針を示すことができればいい」と話しています。

さまざまな競技で大会が中止となったりシーズンの延期が余儀なくされたりする中で、新型コロナウイルスの感染を防ぎながら11月まで続くシーズンをどのように乗り切っていくかは、スポーツ界の1つのモデルケースにもなるため、19日から始まるプロ野球に例年以上の注目が集まります。

パ・リーグの開幕カード

まずはパ・リーグです。開幕カードは3連戦ですが、その後、8月下旬までは同じチームと同じ球場で6連戦が組まれています。

西武 対 日本ハム

3年連続のリーグ優勝をねらう西武は、本拠地・メットライフドームに日本ハムを迎えます。

西武は秋山翔吾選手が大リーグに移籍しましたが、3年連続のホームラン王をねらう4番の山川穂高選手が今月行われた練習試合で5本のホームランを打ち、好調を維持しています。

日本ハムは去年パ・リーグ最多勝の有原航平投手が開幕投手を務めます。

ソフトバンク 対 ロッテ

去年リーグ2位から3年連続の日本一に輝いたソフトバンクは福岡市のPayPayドームで去年4位のロッテと対戦します。

ソフトバンクは東浜巨投手が初めての開幕マウンドに上がります。デスパイネ選手とグラシアル選手を当面欠きますが、ホームランシーズン60本のプロ野球記録を持つバレンティン選手が柳田悠岐選手とともに主軸を担います。

ロッテはソフトバンクから移籍した福田秀平選手が古巣との対戦でどのような活躍を見せるか注目です。

オリックス 対 楽天

去年最下位のオリックスは京セラドーム大阪で3位の楽天と対戦します。

オリックスは去年最高勝率のタイトルに輝いた山岡泰輔投手が2年連続で開幕投手を務めます。また大リーグで通算282本のホームランを打った新加入のアダム・ジョーンズ選手のバッティングにも注目です。

楽天はエース・則本昂大投手が6回目の開幕投手です。打線はロッテから移籍した鈴木大地選手などの加入で切れ目がなくなっています。

セ・リーグの開幕カード

続いてセ・リーグ。開幕戦はいずれも首都圏での開催です。

巨人 対 阪神

去年5年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人は東京ドームに3位の阪神を迎えます。巨人はエースの菅野智之投手が6回目の開幕投手を務めます。

阪神は西勇輝投手が2年ぶりの開幕投手です。また今月の練習試合で3試合連続のホームランを打った新戦力のジャスティン・ボーア選手が中軸に入ります。

DeNA 対 広島

去年2位のDeNAは横浜スタジアムで4位の広島と対戦します。DeNAは今永昇太投手が2年連続の開幕マウンドです。筒香嘉智選手が大リーグ移籍で抜けましたが、長打力が持ち味のタイラー・オースティン選手が加わり、ことしも打線は強力です。

広島は大瀬良大地投手が2年連続の開幕投手を務めます。

ヤクルト 対 中日

去年最下位のヤクルトは神宮球場で5位の中日と対戦します。

ヤクルトは40歳の石川雅規投手が40代ではプロ野球史上5人目、自身9回目となる開幕投手です。打線では去年の新人王、20歳の村上宗隆選手が4番に座ります。

中日は去年、最優秀防御率のタイトルを獲得し、ノーヒットノーランも達成した大野雄大投手が3年ぶりに開幕投手を務めます。