オリンピック延期…「やる気の維持困難」が半数 IOC調査

オリンピック延期…「やる気の維持困難」が半数 IOC調査
新型コロナウイルスの感染拡大で東京オリンピックが1年延期となる中、IOC=国際オリンピック委員会が、世界のおよそ4000人の選手や関係者にアンケート調査を行った結果、選手のおよそ半数が「やる気の維持」が困難だと回答したことがわかりました。IOCでは、オンラインで講座を実施するなど、選手を精神面でもサポートしていきたいとしています。
感染拡大の影響で東京オリンピックの延期をはじめ、それぞれの競技の国際大会も中止や延期となり、感染防止に向けた対策が取られる中、選手たちが競技に向き合う環境の整備が大きな課題となっています。

こうした中、IOCは先月、選手やコーチ、それに競技関係者へのアンケート調査を行い、日本を含む、135の国と地域の合わせて4089人から回答がありました。

この調査で「最も困難な問題」について、複数の選択肢をあげて質問したところ、回答した3289人の選手や元選手のうち、「効果的な練習方法を見つけること」と回答した人が56%と最も多くなったほか、「やる気の維持」と答えた人が50%に上り、感染収束が見通せない中で、選手たちが競技にどう向き合うべきか不安を抱えていることが浮き彫りになりました。

また、528人が回答したコーチや選手スタッフへの質問でも「選手のモチベーションを維持するのが難しい」と答えた人が63%と最多となりました。

IOCでは、こうした状況を踏まえて、選手や関係者向けにオンラインでメンタルヘルスの講座を開くなど、精神面でのサポートも続けたいとしています。