災害時 避難所のコロナ感染防止マニュアル公表 日本医師会

災害時 避難所のコロナ感染防止マニュアル公表 日本医師会
災害時の避難所での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本医師会は、医療現場でも行っている専門的な対策を盛り込んだマニュアルをまとめました。
日本医師会は、集団生活が避けられない災害時の避難所での感染拡大の防止に向けて、医療現場の専門的なノウハウを活用してもらおうとマニュアルを作成し、17日開かれた会議で公表しました。

マニュアルでは、感染予防はマスクのみに頼るのではなく、手の衛生を徹底するほうが効果が高いとして、避難する際は、手洗い洗剤やアルコール消毒液などを持参するよう勧めています。

また避難所の運営者に対し、飛まつによる感染を防ぐために、高さのある仕切りを設けることや、1日2回、避難している人に熱やせきなどの症状がないかなどを把握することを求めています。

そして、感染が疑われる人が出た場合に、濃厚接触を避けるための具体策やサージカルマスクなど、医療現場でも用いられている防護具の使い方なども盛り込んでいます。

日本医師会の石川常任理事は、「避難所は狭いところが多いので、感染拡大によって災害関連死が増えるのではないかと心配している。各地で避難所の対策を考えていただきたい」と話していました。