浅草の“忍者カフェ” 外国人客激減で国内シフト 新型コロナ

浅草の“忍者カフェ” 外国人客激減で国内シフト 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で外国人旅行者の数が大幅に落ち込む中、“忍者体験”を売りにしている東京 浅草のカフェでは、周囲に気をつかわずに楽しめる貸し切り営業を始め、国内の親子連れなどの呼び込みに力を入れています。
東京 浅草にあるカフェでは、忍者にちなんだメニューの食事のほか、忍者の衣装を着ることができ、専門の訓練を受けたスタッフの指導のもと、手裏剣や吹き矢などの体験ができるサービスも提供しています。

新型コロナウイルスの感染が広がる以前は外国人旅行者が客のおよそ80%を占めていましたが、3月と4月の2か月間休業を余儀なくされました。

外国人の客足が回復する見通しが立たない中、当面国内の親子連れなどをターゲットとする戦略に転換し、周囲に気をつかわずに楽しめる貸し切り営業を始めました。

16日、千葉県から4歳の女の子と母親、祖母の3人で訪れた客が、貸し切りの店内で忍者の衣装に身をつつんで手裏剣や吹き矢などを体験したあと、手裏剣の形に盛りつけられたカレーなどを食べて楽しんでいました。

母親は「遠くに行かなくても忍者の体験ができてよかったです。新型コロナウイルスがまだおさまっていないので子どもを連れて出かけるのは不安ですが、ほかの客がいないので安心して利用できました」と話していました。

「忍者カフェ浅草」店主の矢野智之さんは「外国人旅行者の減少で店の経営はかなり厳しい。店が日本の子どもの遊び場になるのはうれしいが、もうかるものではないので、外国人旅行者が戻ってくるまで、忍者だけに忍耐力をもって頑張りたい」と話していました。