新型コロナ 国際情勢の対応策検討 有識者懇談会の初会合

新型コロナ 国際情勢の対応策検討 有識者懇談会の初会合
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国際情勢への対応策を検討するため、政府の有識者懇談会が初会合を開き、西村経済再生担当大臣は、貿易やサプライチェーンへの対策や、気候変動などに対する国際協調の在り方について議論を深めるよう要請しました。
オンライン会議の形式で開かれた懇談会の初会合には、座長を務める東京大学の久保文明教授をはじめ、慶應義塾大学の細谷雄一教授や国際政治学者の三浦瑠麗氏ら7人のメンバーが参加しました。

はじめに西村経済再生担当大臣が、新型コロナウイルスの感染拡大で今後の国際秩序や主要国の政策が大きく変化する可能性があると指摘したうえで、貿易やサプライチェーンへの対策や、気候変動などのグローバルな課題に対する国際協調の在り方などについて議論を深めるよう要請しました。

また西村大臣は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定をめぐり、「自由な貿易、通商こそが富の源泉だ。自由で公正な、高いレベルのルールを多くの国に広げていきたい」と述べました。

懇談会は今月、集中的に議論を行うことにしていて、政府は、来月とりまとめる経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」に議論の成果を反映させたいとしています。