日銀が資金繰り支援の枠組みを110兆円規模に増やすことを決めたことについて、経済同友会の櫻田代表幹事は16日の記者会見で「できることはとことんやるという日銀のメッセージだ」と述べ、決定を評価しました。

日銀は16日まで開いた金融政策を決める会合で、政府が無利子・無担保融資を上積みしたのにあわせて日銀の資金繰り支援の枠組みも110兆円規模に増やすことを決めました。

これについて櫻田代表幹事は「かなり大胆に、支援を受ける側に立っているという姿勢を示したもので、今回の決定は、できることはとことんやるというメッセージを日銀が出したということだ」と述べ、日銀の決定を評価しました。

また、景気の現状について櫻田代表幹事は「厳しい状況ではあるが最悪の時期は脱したのではないかと思う。ただ、今は第1波がなんとか乗り越えられたという状態で、時間を稼いでいる間に第2波、第3波に備えることが大事だ」と述べ、新型コロナウイルスの感染が再び拡大した時に備えた対策を今のうちに進めておくべきだという考えを示しました。