「Go Toキャンペーン」分野ごと公募も総額3095億円は変わらず

「Go Toキャンペーン」分野ごと公募も総額3095億円は変わらず
新型コロナウイルスの感染拡大が収束したあとに、消費を喚起するために行う「Go Toキャンペーン」の分野ごとの事業の委託費が公表されました。委託費の上限の総額は3095億円となり、公募の方法を見直す前と変わっていません。
観光や飲食などの消費を喚起する「Go Toキャンペーン」については、委託費が高すぎるなどと批判が出て、政府は一括して公募する方針を見直し、分野ごとに公募することになりました。

16日までに公表された事業の委託費の上限を分野ごとにみると、観光庁が公募する「観光」が2294億円、農林水産省の「飲食」が469億円となったほか、経済産業省ではコンサートなどの「イベント」が281億円、「商店街」でのキャンペーンが51億円となっています。

これらを合わせると委託費の上限の総額は3095億円となり、公募の方法を見直す前と変わっていません。

これについて梶山経済産業大臣は記者会見で、公募を分割しても、すぐに経費の削減に結び付くものではないとしたうえで「経費の適切性など価格面の評価を丁寧に行い、コスト低減を追求する」と述べました。

また、江藤農林水産大臣は「これが上限なので、事業の内容とコストのバランスをみて考えないといけない。しっかりと厳正に審査する」と述べ、委託費をできるだけ抑えたいという考えを示しました。