北京 再び感染拡大の懸念 5日間で100人超 新型コロナ

北京 再び感染拡大の懸念 5日間で100人超 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者が再び増えている中国の北京では、15日も27人の感染が確認され、この5日間の感染者は100人を超えました。WHO=世界保健機関は感染の再拡大に懸念を示すとともに、現地で対応にあたる態勢の強化を検討する考えを示しました。
中国の保健当局によりますと、北京では15日、症状のある感染者が新たに27人確認され、今月11日におよそ2か月ぶりに新たな感染者が出て以降、この5日間の感染者は106人となりました。

北京では、市内にある国内最大規模の食品卸売市場を訪れた人を中心に感染が相次いでいて、地元当局はこの市場を閉鎖するとともに、先月30日以降に市場を訪れたおよそ20万人を対象にPCR検査を行い、ほかに感染者がいないかどうか確認を急いでいます。

一方、15日は北京に隣接する河北省で4人、四川省で1人の感染が確認され、いずれも北京の市場と接点があったということです。

WHO=世界保健機関は15日の記者会見で危機対応を統括するライアン氏が「北京は大都市であり、ほかの都市との結び付きも強いので心配だ」と述べ、北京での感染の再拡大への懸念を示しました。

そのうえで、WHOとして対応にあたる現地事務所の態勢の強化を検討するとしています。