WHO 中国の感染再拡大に懸念 現地の態勢強化も検討

中国の北京で新型コロナウイルスの新たな感染者が相次いで確認されたことについて、WHO=世界保健機関は、感染の再拡大への懸念を示すとともに、現地の態勢の強化を検討する考えを示しました。
北京では、国内有数の食品市場に関係しているとみられる新型コロナウイルスの感染者が相次いで確認され、地元当局は大規模な検査を実施し、対策を強化しています。

これについてWHOのテドロス事務局長は15日の記者会見で「北京では50日余り新たな感染者が確認されていなかったが、先週、新たなクラスターが発生したと報告を受けた。これまでに100人を超える感染者が確認された」と述べました。

また危機対応を統括するライアン氏は「発生源などが分からない新たなクラスターにはいつであっても懸念している。北京は大都市であり、ほかの都市との結びつきも強いので心配だ」と述べ、感染経路がはっきりしないとして、感染の再拡大への懸念を示しました。

そしてWHOの中国事務所で多数の疫学者が対応に当たっているとしたうえで「より高度な専門知識でチームを補強する可能性がある」と述べ、現地の態勢の強化を検討する考えを示しました。