医療物資など供給体制強化に向けTPP参加国で議論へ

医療物資など供給体制強化に向けTPP参加国で議論へ
医療物資などの供給体制の強化策をめぐり、西村経済再生担当大臣は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に参加するオーストラリアなどと議論するため、近く電話会談を行う考えを示しました。
西村経済再生担当大臣は15日、記者会見で、「中国をはじめ海外に医療物資を過度に依存している部分がある。信頼できる国どうしで、医療物資など、不可欠な物資を融通し合う枠組みも必要だ」と述べました。

そのうえで、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に参加している、オーストラリア、ニュージーランド、それにベトナムと、協力のあり方を議論するため、近く電話会談を行う考えを示しました。

また、西村大臣は、国際政治や経済の専門家による懇談会を設置し、17日に初会合を開くことを明らかにしました。

東京大学の久保文明教授が座長を務め、慶應義塾大学の細谷雄一教授や国際政治学者の三浦瑠麗氏らがメンバーで今月、集中的に議論を行い、来月とりまとめる経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」に議論を反映させたいとしています。