デパート 6月前半売り上げ回復 去年同期比20%~30%減

デパート 6月前半売り上げ回復 去年同期比20%~30%減
大手デパート3社の6月前半の売り上げは、すべての店舗の営業が再開したことなどから、去年の同じ時期と比べて20%から30%ほどの減少にとどまりました。
各社が発表した6月1日から14日までの2週間の売り上げは、去年の同じ時期と比べて、
▽三越伊勢丹ホールディングスが19.7%
▽高島屋が21.4%
▽大丸松坂屋百貨店は31%、それぞれ減少しました。

依然として、売り上げの減少が続いていますが、各社とも6月は、すべての店舗で営業を再開したため、8割から9割の減少となった先月半ばまでの実績と比べると、大幅に回復しているということです。

デパート各社では、店舗での営業を再開して以降、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ対策をとりながら営業を続けています。

東京の西武池袋本店では、例年6月の下旬から始める夏のセールを、ことしは上旬に前倒ししたうえで、売り場ごとに時期をずらして開催しています。

全館で一斉にセールを始める日を設けず、売り場やブランドごとにセールを開催することで、店内が混雑するのを防ぐねらいです。

西武池袋本店販売促進部の銭丸敬雄担当部長は「今月前半は、売り上げが9割ほどまで回復しているが、感染の第2波に備えるための対策をしっかりとったうえで営業を続けたい」と話していました。