サッカーJリーグ 公式戦再開 最初の対戦カードを発表

サッカーJリーグ 公式戦再開 最初の対戦カードを発表
サッカーJリーグは、今月末から段階的に再開する公式戦のカードを発表し、J1の再開初戦では連覇をねらう横浜F・マリノスが浦和レッズとアウェーで対戦することになりました。
Jリーグは、J1が来月4日に再開し、J2とJ3は今月27日から試合が行われます。

新型コロナウイルスの感染防止対策のため無観客で再開する試合は、当面は各チームを東西の地域に分け近隣どうしのカードが組まれました。

このうちJ1の再開初戦では連覇をねらうF・マリノスが浦和レッズとアウェーで対戦します。

また、Jリーグ最年長53歳のカズ、三浦知良選手が所属する横浜FCは北海道コンサドーレ札幌をホームに迎えます。

元スペイン代表のイニエスタ選手を擁するヴィッセル神戸はサンフレッチェ広島とホームで対戦、ガンバ大阪はセレッソ大阪をホームに招き、「大阪ダービー」に臨みます。

このほか、柏レイソルが去年2位のFC東京と、川崎フロンターレが鹿島アントラーズと、湘南ベルマーレがベガルタ仙台と、清水エスパルスが名古屋グランパスと、大分トリニータがサガン鳥栖とそれぞれホームで対戦するということです。

Jリーグの村井満チェアマンは「日程を発表でき、ほっとしているのが正直なところです。今後、第2波、第3波も警戒しなければいけない。関係者、サポーターとともに1つずつ無理をせず、積み上げていきたい」と話しています。

「リモートマッチ」無観客試合 盛り上げへ準備進む

Jリーグの各クラブでは「リモートマッチ」と名付けた無観客で始まる試合を盛り上げようとさまざまな準備を進めています。

J2のジュビロ磐田は、地元の大手楽器メーカーが開発した専用のシステムを使って、テレビなどで観戦するサポーターの声援をスタジアムに届けようとしています。

このシステムでは、選手たちのプレーを見たファンがインターネットのサイトで「歓声」「拍手」「激励」のボタンを押すと、それに合わせてスタジアムのスピーカーからも「歓声」などが流れるようになっています。

13日、静岡県磐田市のホームスタジアムで行われた練習試合での実証実験では合わせて190万回、ボタンが押されたということで、今後、課題などを検証し、調整を進めていくということです。

また、J1のサガン鳥栖やJ2のアルビレックス新潟など複数のクラブは、スタジアムの客席にファンの写真などを印刷した人型の特製ボードを並べる取り組みを行います。

このうちサガンのボードは縦70センチ、横40センチの大きさで、写真のデータをインターネットサイトに送ると上半身の写真が貼られるということです。

このほかJ1のセレッソ大阪は「スタジアムをチームカラーのピンク色にしよう」と座席に設置するTシャツなどを販売したり、同じJ1のベガルタ仙台がチームのマスコット人形とメッセージボードを座席に置いたりすることにしています。

各クラブの取り組みの多くは有料で、無観客試合を盛り上げるとともに入場料収入を補填(ほてん)するねらいもあるということです。

一方、Jリーグが先週公表した感染防止対策のガイドラインではクラブが管理する横断幕などをスタジアムに張り出すことは認める一方、ファンによる持ち込みは受け渡しなどで感染の危険があるとして禁止しました。