北京 週末2日間で72人感染確認 食品市場関係者ら検査 コロナ

北京 週末2日間で72人感染確認 食品市場関係者ら検査 コロナ
中国の北京では、国内有数の食品市場に関係していると見られる新型コロナウイルスの感染者が相次いでいて、週末の2日間で72人の感染が確認されました。地元当局は市場の関係者や周辺住民などに大規模なPCR検査を実施し、感染が再び拡大しないよう対策を強化しています。
中国の北京では、農産物や水産物を扱う国内有数の食品市場を訪れていた人が、新型コロナウイルスに相次いで感染していて、中国の保健当局によりますと14日と13日の週末の2日間で、合わせて72人の感染が確認されたということです。

北京市の当局は先月30日以降に、この市場を訪れたすべての人を対象にPCR検査を行っていく方針を示していて、15日の記者会見で7万6000人余りを14日の1日で検査をしたと発表しました。

このうち59人が、新型コロナウイルスの陽性反応を示したということです。

北京では市場の周辺の団地で、人の出入りが厳しく管理されているほか、小学校や中学校でも授業を停止したところがあるなど、感染が再び拡大しないよう対策を強化しています。

また中国では東北部 遼寧省で13日、この市場に関係した北京の出張者の2人の感染が確認されたほか、北京に隣接する河北省でも14日、この市場を訪れた人や、その家族の感染が確認されていて、中国政府は感染拡大への警戒を強めています。

国内最大の食品卸売市場

北京の「新発地卸売市場」は100ヘクタール余りの敷地に野菜や果物、肉類や水産品などを扱う、大規模な食品卸売市場です。

市場のホームページによりますと、去年1年間の取り引き量は1700万トン余り、取引額は日本円でおよそ2兆円で、いずれも去年まで17年連続で中国国内で最大だということです。

北京市内の多くの飲食店やスーパーなどは、この市場を通じて仕入れを行っているとされ、感染の拡大が懸念されています。

市場は13日から閉鎖されていて、市場周辺では15日も多くの警察官が警戒に当たっていました。