仏大統領「ウイルスとの戦い終わらずも勝利」経済再建に注力

仏大統領「ウイルスとの戦い終わらずも勝利」経済再建に注力
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フランスのマクロン大統領はテレビ演説で、新型コロナウイルスの感染がおさえられているとして「ウイルスとの戦いでの勝利を喜びたい」と述べ、今後は深刻な打撃を受けている経済の再建に力を入れる意向を示しました。
フランスのマクロン大統領は14日夜、国民向けにテレビ演説を行い、フランス本土のすべての地域で新型コロナウイルスの感染がおさえられているとして「ウイルスとの戦いは終わっていないが、初めての勝利を喜びたい」と述べました。そのうえで、15日からは首都パリ周辺の地域でもレストランやカフェの店内での営業が再開できると発表しました。

また、マクロン大統領は、深刻な打撃を受けている産業や雇用などを守るため、これまでに総額で5000億ユーロ、日本円で60兆円を超える支援を行ってきたと強調しました。

ただ、一連の支援で増える政府の債務を増税で賄うことはできないとして「唯一の解決策はより強力で持続可能な経済にすることだ」と述べ、環境に優しい交通手段の開発など環境保護と両立する経済の再建に力を入れる意向を示しました。

フランスは、ことしの経済成長がマイナス8.2%となる見通しで先行きへの不安が強まっていて、マクロン大統領は来月にも具体的な再建計画をまとめることにしています。