「一人一人の顔を見て」新型コロナ医療従事者の写真展

「一人一人の顔を見て」新型コロナ医療従事者の写真展
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新型コロナウイルス対応の最前線で働く医療従事者の姿を伝える写真展が、15日から東京都内で始まりました。
写真展は医療従事者への感謝の気持ちを表そうと企画され、東京メトロ・表参道駅のコンコースの壁一面に、医師や看護師など21人の写真が並んでいます。

いずれも、新型コロナウイルス治療の中核を担う国立国際医療研究センターで勤務していて、ことし1月、中国・武漢からの帰国者を受け入れてから4か月余り、治療や検査などにあたってきました。

このうち、ICUで勤務する看護師の米廣由紀さんは「力を合わせて向き合っても助けられなかった命もあった」として、今回、改めて命を守ることを呼びかけたいと撮影に応じました。

また、医師の植村樹さんは「重症で苦しんでいる方を目の前で見るのはつらかった」と振り返る一方、再び重症患者がきた場合も対応する覚悟はできているとしています。

写真展を企画したカメラマンの宮本直孝さんは「医療に従事する一人一人の顔が見えることで感謝の気持ちが具体的になり、見た人が勇気づけられると思う」と話しています。写真展は、今月21日まで開かれています。