k10012470461_202006150651_202006150653.mp4

国が定める薬の価格の改定をめぐって、新型コロナウイルスの影響で、市場価格の調査が行える状況ではないという指摘が出ていて、厚生労働省は来年度の改定が可能かどうか慎重に検討しています。

医療機関に支払われる診療報酬のうち、薬の価格などの「薬価」部分について、厚生労働省は市場価格を適切に反映し、医療費の抑制につながるよう、これまで2年に1度だった改定を来年度から毎年行うことにしています。

厚生労働省は市場価格について、卸売販売業者や医療機関などから聞き取る調査をことし秋に行う予定にしていますが、業者側からは「感染対策で営業活動を自粛していて、医療機関との価格交渉がまとまっていない」などと、調査が行える状況ではないという意見が出ています。

日本医師会なども、患者への対応を優先すべきだとして調査の見送りを求めていて、厚生労働省は調査を見送った場合、来年度の薬価の改定が可能かどうか慎重に検討しています。