観客入れてオーケストラ公演 緊急事態宣言の解除後で初 京都

観客入れてオーケストラ公演 緊急事態宣言の解除後で初 京都
新型コロナウイルスの影響で公演を見合わせていた京都の小編成オーケストラが、座席数を大幅に減らすなどの対策をとって、3か月ぶりに演奏会を開きました。全国各地にあるオーケストラで会場に観客を入れて公演するのは、緊急事態宣言が解除されてから初めてだということです。
演奏会を開いたのは「京都フィルハーモニー室内合奏団」です。

会場の京都市左京区のホールでは、感染拡大防止のため、510人の定員に対して観客は100人に制限し、前後左右が十分空くように席に着きました。
また、11人の演奏者は間隔を保ち、弦楽器やピアノなどの奏者はマスクを着用したほか、マスクが着用できない管楽器の奏者の近くには、飛沫を防ぐ透明なアクリル板が置かれました。

およそ2時間の演奏会で5曲が披露され、観客は久しぶりにオーケストラが奏でる音色を直接楽しみました。

「合奏団」によりますと、日本オーケストラ連盟に加盟する全国の37の楽団の中で、緊急事態宣言が解除されてから観客を入れて公演を行ったのは、今回が初めてだということです。

和歌山県の40代の男性は「久しぶりの生演奏に感動し、涙が出ました。音楽はなくてはならないものだと改めて感じました」と話していました。