米CDC 制限緩和想定し感染防止のガイドライン公表

米CDC 制限緩和想定し感染防止のガイドライン公表
アメリカCDC=疾病対策センターは、新型コロナウイルス対策として行われていた外出や経済活動の制限が緩和され、大勢が集まるイベントなどが開催されることを想定して、感染拡大を防ぐためのガイドラインを公表しました。
アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために実施されていた外出や経済活動の制限は、各地で段階的に緩和が進んでいます。

人が集まるイベントや政治集会の開催なども計画されていますが、CDCは12日、こうしたきっかけで感染が広がる懸念があるとして、対策のためのガイドラインを公表しました。

ガイドラインでは、大勢の人が密集した状態で直接顔を合わせるようなイベントが最も感染が広がるリスクが高いとしたうえで、マスクの着用や手洗い、それに、可能なかぎり人との距離を保つなど、基本的な感染対策を行うよう求めています。

また、食器などを共有しないことやこまめな消毒、換気などの対策も推奨しています。

会見したCDCの幹部は、「パンデミックはまだ終わっておらず、感染が再び拡大すれば、外出や経済活動の制限を再び行うことも考えられる」と指摘しました。

このほか、各地で起きている人種差別への抗議行動などでも同様の対策が必要だとして、参加者に対しマスクを着用するなど感染防止対策を行うよう注意を促しました。