電車の混雑状況 リアルタイムで確認可能アプリ導入 JR東日本

電車の混雑状況 リアルタイムで確認可能アプリ導入 JR東日本
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新型コロナウイルスの感染予防に役立ててもらおうと、JR東日本は首都圏の主要路線で、電車の混雑状況をリアルタイムで表示するスマートフォンアプリのサービスを来月中旬から始めることにしています。
JR東日本は、スマートフォンの公式アプリで電車の混雑状況を先行的に山手線だけで公開してきましたが、来月中旬からは新たに中央線や東海道線、それに京浜東北線など、首都圏のほぼすべての主要路線に拡大することにしています。

アプリでは乗りたい電車を選ぶと「座席に座れる」から「肩がふれあう」「かなり混み合っている」など、混雑情報が5段階で表示され、ほぼリアルタイムで確認できるということです。

JR東日本によりますと、すでに運用している混雑情報の1日当たりのアクセス数は、新型コロナウイルス感染拡大前のおよそ1000件から、今では1万件以上に増えるなどニーズが高まっているということです。

JR東日本は「オフピーク通勤など、鉄道を利用する際に活用してほしい」としています。

私鉄各社でも

鉄道の利用客が戻る中、首都圏の私鉄各社でも「時差通勤」などに役立ててもらおうと、混雑状況を可視化する動きが広がっています。

大手私鉄各社では路線や主要な駅ごとに、利用客の混雑情報を時間帯別にグラフなどを使ってホームページなどで公開しています。

このうち小田急電鉄や東急電鉄などでは、スマートフォンアプリで列車の混雑状況を表示しているほか、駅の改札口付近などに設置したカメラの映像を個人が特定できないように加工して配信し、視覚的に混み具合が分かるようにしています。

また、東京メトロでは「混雑状況の見える化」として、渋谷駅構内の主要な場所の混雑度を3段階で示して、銀座線の車内のディスプレーに表示する実証実験を行うなど、さらなる混雑緩和に向けた取り組みを進めています。