鈴鹿 F1 日本グランプリ中止決まる 新型コロナ影響

鈴鹿 F1 日本グランプリ中止決まる 新型コロナ影響
ことし10月、三重県の鈴鹿サーキットで予定されていた世界最高峰の自動車レース、F1の日本グランプリは、新型コロナウイルスの影響で中止が決まりました。
これは12日午後、鈴鹿サーキットの運営会社と、イギリスにあるF1グランプリの統括会社が同時に発表しました。

それによりますと、海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っていないことや、レースの関係者だけでおよそ2000人が来日するため、感染拡大を防止する観点から中止を決めたということです。

鈴鹿サーキットでの、F1の日本グランプリは昭和62年に始まり、一時、静岡県のレース場で行われた時期を除き、開催が続いてきました。

例年、期間中に国内外からおよそ16万人のファンが詰めかけますが、過去、台風の影響で日程の一部中止はあったものの、すべての日程が中止となるのは今回が初めてだということです。

鈴鹿サーキットを運営する「モビリティランド」の田中薫社長は「感染防止対策の準備期間も考慮すると、中止せざるをえないという判断となりました」とコメントしています。

世界各地を転戦することしのF1シリーズは当初、3月に開幕し、年間22戦が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で、まだ1レースも開催されていません。

こうした中で、7月上旬にオーストリアで第1戦を開催する準備が進められています。