トラック運転手などの熱中症予防 マスク外すことも指導を

トラック運転手などの熱中症予防 マスク外すことも指導を
トラックの運転手や宅配便のドライバーの熱中症を防ぐため、国土交通省はひとりで運転している場合など状況に応じてマスクを外す指導をするよう物流会社の業界団体に通知しました。
新型コロナウイルスの感染を防ぐため、国は引き続きマスクの着用を求めていますが、熱中症を防ぐ観点から厚生労働省と環境省は、屋外で人との距離が2メートル以上ある場合は、気温や湿度などに応じてマスクを外すことを呼びかけています。

こうした中、国土交通省は12日、全日本トラック協会に対して通知を行い、熱中症対策のため状況に応じてマスクを外す対応をとるようドライバーに指導することを求めました。

具体的には、ドライバーがひとりで運転しているときや、屋外でほかの人と十分な距離を取りながら荷物の積み降ろしをしているときには、マスクを外すなどするよう呼びかけています。

また業務を始める前に、会社がドライバーの健康状態を把握するようにし、運転中に体調の異変を感じた場合は、速やかに営業所に連絡させることも求めています。

ドライバーの熱中症予防では、宅配大手のヤマト運輸や佐川急便などが、すでに運転中や屋外で人が近くにいない場合は、マスクを外すことを認める方針を打ち出しています。